肘折温泉
 南東に修験の山「葉山」、南西には出羽三山(デワサンザ
 ン)の主峰「月山(ガッサン)」を控えた山裾に位置する肘
 折。月山へ登る入り口として知られている一方で、古くか
 ら傷の治る温泉としてもその名を知られてきました。
 肘折温泉の発見の歴史は今から約1,200年ほど前に溯りま
 す。
 大同2年(807)、第100代後小松天皇の御代明徳2年の正
 月2日、初めて温泉場として開業したといわれており、
 その発見にまつわる伝説も興味深く、さまざまな説があ
 ります。
 なかでも、昔、豊後の国(大分県)からきた源翁(ゲンオ
 ウ)という老人が山中で道に迷い途方にくれていたところ、
 後光きらめく老僧に出会った。この老僧が地蔵権現。
 老僧は翁の前で、かつて崖から落ち、肘を打って苦しん
 でいたときに、この湯につかったところ、たちまち傷が
 治ったと語り、世上に、湯の効能を伝えるべく翁に言い
 渡したと伝えられます。
 翁は肘折口を守っていってほしいとの老僧の強い要請に、
 妻子を呼び寄せ、肘折に住むことを決意した。
 肘折に再び戻った翁は老僧の住んでいた洞窟を「地蔵倉」
 と呼んで聖地とし、また「肘を折った」という由来から
 肘折温泉の名をつけたといわれています。
 しかし一方では弘法大師が開湯したという説もあり、翁
 が会った老僧は、実は弘法大師だったともいわれていま
 す。
 伝説はともあれ、肘折温泉が以前から自噴していたこと、
 また出羽三山(デワサンザン)の信仰と関連し、その行者たち
 によって発見されたと言われることは否定できない事実
 のようです。
 近郷の農山村の人々が農作業の疲れを癒す温泉場として、
 また骨折や傷、神経痛やリウマチ、胃腸病など多種の病
 に効く湯治場として全国に知られ、今も賑わいをみせて
 います。
  
 泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉
 効能 切傷・やけど・慢性皮膚病・慢性婦人病
 
 ■肘折温泉療養相談
 温泉療法医による療養相談や、はり灸、マッサージなど
 の湯治についての総合的指導を行います。
 現在、相談者の8割以上は痛みに関する悩み。
 神経痛をはじめとして術後の保養の仕方や長期間の湯治
 の方法など、他地域の温泉相談と違って長期間にわたり、
 ゆっくりと療養する方法を尋ねる人が多いようです。
 




住所 山形県最上郡大蔵村大字南山451-2
アクセス JR新庄駅よりバス60分肘折温泉下車
問い合わせ先 TEL : 0233-34-6106  肘折いでゆ館



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